政治力を働かせて恩恵を受けていると批判されたチェルシー<br>(Photo/B.O.S.)

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 マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、プレミアリーグのタイトルを争うチェルシーが試合日程に多大な政治力を働かせているとコメント。ライバルクラブが受ける恩恵について、厳しい口調で批判した。

 ファーガソンが指摘するのは、7日のランチタイムにキックオフ予定のチェルシー対トッテナムの一戦。5日にUEFAカップのセビージャ戦を敵地で戦い、1−2の敗戦を喫したばかりのトッテナムが、わずか36時間後にチェルシーと対戦しなければならない試合日程を老将は厳しく批判。プレミアリーグのスケジューリングに与えるチェルシーの影響力を指摘するとともに、トッテナムがこの日程を受け入れたことに驚きを隠さない。

「明らかにチェルシーに有利な日程だ。トッテナムがこのスケジュールを受け入れたことに、私は驚いている。プレミアリーグは、チェルシーには十分な準備期間を与えるのに、トッテナムに同様の時間を与えるつもりはないようだ。ただ、チェルシーが持つ影響力を考えれば、何も不思議ではないのかもしれない。今回の日程が原因で、トッテナムがUEFAカップから敗退するようになれば、不満が噴出するのは間違いない。いずれにしても、私はただトッテナムのサポーターがかわいそうでならない。今回の日程は、ある意味でファンを裏切る行為だ」

 残り7試合となったプレミアリーグで、2位チェルシーに勝点6差をつけて首位に立つマンU。「あと4勝すれば十分だ」とタイトル獲得に自信をみせるファーガソンだが、ライバルが受ける恩恵には黙っていられない様子。65歳のプレミア最年長監督は、誰よりも貪欲な姿勢で2002-03シーズン以来の覇権奪回を目ざす。