ライブドア(LD)元社長、堀江貴文被告の公判が9月4日から始まる。初公判を前に30日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で最後の公判前整理手続きが行われた。

 全面否認している堀江元社長と検察側とが公判前整理手続きで絞り込んだ主要な争点は3点。(1)LDが自社株売却のため利用したとされるファンドが、ダミーであったか否か(2)ライブドアマーケティング(LDM)の出版社買収時の発表内容は虚偽と言えるのか否か(3)粉飾に問われた子会社2社への売り上げ計上と堀江被告の認識──などをめぐって、法廷で論戦が展開されることになる。

 公判は11月までの3カ月に計26回行われ、「従来なら2年半かかる」(弁護側)と言われるほどのスピード審理が実現することになる。被告のかつての部下も次々に出廷し、LD元取締役の宮内亮治被告は9月15日から5回にわたって証言台に立つ。11月には計25時間、堀江被告本人への被告人質問が行われる予定だ。

 今回で、5月から開かれてきた公判前整理手続きは終了。9月4日の初公判では、検察側、弁護側双方の冒頭陳述に続き、ファンド関係者の証人尋問が行われる。【了】