今回の公判前整理手続きでは、焦点のファンドについて意見が交わされた。(資料写真:徳永裕介)

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ライブドア(LD)事件で証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた元社長、堀江貴文被告(33)の第8回公判前整理手続きが7日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれた。

 この日は裁判官と検察官、弁護士の3者が午前10時過ぎから1時間ほど、非公開で協議。弁護側は、LDが自社株を売却するために利用したとされるファンドについて、ライブドアファイナンスの実質的支配が及んでおらず、連結対象ではないとした上で、◆非連結の場合に、売り上げから資本勘定に振り替えなければならならないとする公正な会計慣行はなかった◆仮に違法だったとしても、堀江被告には会計知識がなく、断片的な事実関係しかなかったので故意があったことにならない─と主張した。

 検察側は会計士や宮内亮治被告などLD元幹部を含む計20人の証人尋問請求書を出した。

 次回は8月18日に行われる。【了】