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どんな理由があるにせよ、急に会社を辞める行為は残された人たちに対して多少の迷惑をかけるもの。また、辞めた後にも関係性を持つ場合もあります。

そうした理由から、周囲になるべく迷惑をかけずに退職するのがマナー。とはいえ、中には事情があるとはいえ、周囲にひんしゅくを買いながら退職をしてしまう人も少なくありません。

そこでマイナビニュース読者にアンケートを実施し、「迷惑な辞め方」をした社員の仰天エピソードを聞いてみました。※調査期間:4月8〜17日、マイナビニュース会員の男女3,000人対象

○トイレに行ってそのまま退職

まず、多かったのが、前触れもなく突然辞めて、引き継ぎができずに迷惑を被ったという事例。しかし、一口に突然といっても、何も語らない、不思議行動、失踪……と、去り方もいろいろ。

「『あぁぁぁ〜』と叫びながら、職場から飛び出してそれっきり」(45歳男性)、「体調が悪いのでトイレに行ってきます……と行ったきり、帰ってこなかった」(31歳女性)、「なんの前触れもなく突然『今日から旅に出ますので、昨日付で辞めます』と連絡。私物は親が引き取りにきた」(49歳男性)、「新人の振り返りディスカッションの時に、急に『わたし辞めるんですー』と切り出した。みんなあきれた」(36歳女性)など、突然切り出すパターン。

「何も言わず会社に来なくなりそのまま辞めた。体調は悪くなく、住んでいる場所も分かっているが、連絡が取れず。自宅に行っても居留守を使う人がいた」(45歳男性)、「2週間ほど行方不明となり、社長宛ての封書で退職を伝えてきた。手紙には希望部署への配転を認めてもらえないこと、退職を留意されたことへの不満や退職を認めなければ訴訟も辞さないことなどが書かれていた。最後には、行方不明期間は有休扱いを要求」(40歳男性)など対話拒絶パターン。

「転職したいので辞めますと電話してきて来なくなりました。当然引き継ぎもせず、大変でした」(40歳女性)、「元社員の親が会社に乗り込んできて、『こんな企業は辞めさせる』と宣言した。本人は翌日から来なくなった」(35歳女性)など事情はあるのでしょうが、一方的な印象を与えますね。

○他人の送別会で「辞めます」宣言

さらに、会社や同僚に迷惑をかけただけでなく、「立つ鳥跡を濁さず」どころか、濁しまくり、恨みを晴らすかのような嫌がらせまでして辞めたというつわものも……。

「辞令を破って辞めた」(58歳男性)、「最終日に全社員へ『私が離職する理由』と書かれた文書(10ページ程度)を一斉メール配信。中には取引先との業務秘密も含まれていた」(27歳女性)、「円満退職する人の送別会で、突然『今日で会社辞める』宣言して場の雰囲気をぶち壊し、翌日から本当に出勤しなかった」(51歳男性)、「有給休暇の当日に『このまま辞める』と連絡。パソコンはロックされたまま」(55歳男性)、「チーム全員の『嘘の悪口』を上司に報告して辞めていった」(33歳女性)など、ちょっと弁護しようにも難しいパターンですね。

また、引き継ぎはおろか、かなり無責任かつ恩をあだで返すような不義理な辞め方も。

「入社して最初の荷降ろし業務後、そのままトラックを置いて辞めた40、50代の人がいた」(55歳男性)、「建設現場作業で採用し、3カ月研修。必要資格も会社費用で取得した後、現場の初日に『合いません』と言って辞めた」(61歳男性)。

○夜逃げするように辞めた社員

また、理由が会社そのものにない突然の退職というのもあるようです。「いきなり消えた。闇金が会社にきた」(49歳男性)、「社員寮に荷物を残したまま、夜逃げのように突然姿を消した。借金があったらしく、後日、督促の電話がきた」(39歳女性)。

その他、以下は、理由がよくわからず、残された側を振り回されるような辞め方の例です。

「少し厳しく叱ったら、メールで『という訳でやめます』と連絡。『という訳』の意味が不明」(45歳男性)、「LINEでポエムを書いて辞めていった」(36歳男性)、「いきなり来なくなって行方不明になった。家族が警察へ捜索願を出して、1カ月後に手紙で『仕事についていけず、辞めることも言えないつらさ』を告白してきた。地方に隠れていたそうで、家族にも言っていなかったようだ」(66歳男性)、「『家族全員が感染症にかかって、自分も入院』という訳の分からない理由で一方的に退職」(38歳男性)。

以上、マイナビニュース会員へのアンケートで得られた、迷惑な辞め方をした社員のエピソードを紹介しました。

辞める側にも事情があり、会社を辞めること自体は決して悪いことではありません。しかし、理由はどうであれ、せめて周囲に極力迷惑をかけないように、最低限のマナーや礼儀を尽くして辞めるという大人の常識は守りたいものです。