AUTOCARの独断と偏見 2018年 もっともがっかりしたクルマ5選
フォルクスワーゲン・トゥアレグ
先代トゥアレグは質実剛健でよかったが、新型にはなじめない。満艦飾の先進技術のせいかもしれないし、サイズの問題かもしれない。
はたまたプラットフォームを共有するすぐれたクルマがほかにあるからかもしれない。悪いクルマではけっしてないが、しらけるというか、退屈な気分にさせられる。
(マット・プライヤー)
ヴォグゾール・コルサGSI
おなじコルサのVXRのほうは完璧とはほど遠いクルマだったが、数年前に半年ほど乗ってみて荒削りなおもしろさにはなるほどと思わされた。
それにひきかえ、この新型GSIは残念なことにわざわざ遅くしたうえに運転の楽しさも色あせ、快適性までおちるのだ。
(ダン・プロッサー)
スズキ・ジムニー
ジムニーならではの性格をそこなわず一挙に性能を引きあげる手はあったはずだ。
だがスズキは、トルキーかつ静かで経済的な1.0ℓ3気筒ターボではなく、力もないくせにうるさくてガス食いの1.5ℓ自然吸気を載せてしまった。
小型ハッチの強力な対抗馬になれたはずが、ただのファッションの小道具に成りさがってしまった。
(アンドリュー・フランケル)
シトロエンC3エアクロス
はじめは生理的に受けつけなかった。
そもそもBセグメントのSUVが心に響いたためしがないのだ。
たしかにこのクルマもちょっと装飾過多にみえるし、フォードらドイツメーカーの強敵と戦うにしては運動性能も並な感じだ。
まあ、シトロエンの流儀にそった外装のデザインは悪くないかな、というところだ。
(スティーブ・クロプリー)
フェラーリ・ポルトフィーノ
このクルマを期待はずれだったと記事に書いたら、フェラーリ内部のひとが「スーパーカーの基準でGTの運動性能を語るな」と噛みついてきた。見当違いもはなはだしい。
わたしはGTにふさわしい高速巡航性能と適度なステアリングの反応、そして扱いやすさを期待したのに、まるで感じとれなかったのだから。
(マット・ソーンダース)