7日、TBS「バース・デイ」では、「元プロ野球選手 意外な第2の人生」として、昨年埼玉西武ライオンズから戦力外を通告された木村昇吾氏の現在を伝えた。

「覚悟を、自分でやるんだって決めたことですから、笑ってもらっても僕は真剣ですから」
番組のカメラにこう語った木村氏が挑む第2の人生とは、トップ選手になれば年収30億円も夢ではないクリケットのプロ選手だった。

インドのプロリーグ「IPL」は、世界最高峰のリーグといわれており、その平均年俸はメジャーリーグに匹敵する4億3600万円。これまでプロになった日本人選手はいないものの、木村氏は「僕自身がまだまだアスリートでやりたいし、その決断にはリスクも伴うと思うんですけど、リスクばかり考えていたら何も進まない」と意気込む。

きっかけは戦力外通告から約1ヵ月後。セカンドキャリアの選択肢を増やしたいと考えていたプロ野球選手会から提案を受けたという木村氏は、「今まで誰もやったことがなくて聞けば聞くほどどんどん興味が湧いてきた」と振り返った。

それでも現在の収入はなく海外で練習するのもコーチを雇うのも全て自腹。3人の子供を持つ父親でもあり、「日本でやってもお金にはならないんで、海外のトップリーグでインドだったりオーストラリアだったり、そういうところで勝負しないとお金にはならない」と強い覚悟をのぞかせる。

日本のクラブチームに所属し実績を重ねつつ、6月にはオーストラリアに渡って現地のアマチュアチームに参加をしたが、たった1球でアウトになるなど壁にも直面したという。

まだ道半ばの木村氏だが、「世界のトップはどういうものなのか。目指すだけじゃなくて活躍もする。1分でも長く技術だったり経験だったり詰めるようにやりたいですね」と前を向いた。