テレビ朝日「報道ステーション」(17日放送分)では、「『松坂世代』の現在地」と題し、横浜DeNAベイスターズに所属する後藤武敏のインタビューを放送。横浜高校時代から松坂大輔と苦楽をともにし、西武、DeNAと渡り歩いた大ベテランが松坂との"初対決"に意欲を燃やした。

当時の横浜高校メンバーで現在もプロで野球を続けているのは、松坂と後藤のみ。37歳の後藤は、選手としての現状を「今まで4打席もらえていたのが2打席になり、代打になり。3年前に僕はもう代打でやっていこうって覚悟を決めてやってる」と語る。

また、1998年8月の甲子園における、PL学園との死闘(延長17回9-7で横浜が勝利)に言及すると、この試合で7打数0安打、バントも失敗している後藤は「僕としては最悪のゲーム」と苦笑い。それでも試合後には、(この日)250球を投げている松坂から電話があり、励まされた。「あの消耗の中で周りに気を遣えるのはすごい」という後藤だったが、そんな松坂と戦ってきたことで、「ナンバーワンのピッチャーを見てるんだから打てる」という自信とプライドが生まれ、選手としての支えになったという。

現在は2軍にいる後藤は、番組のカメラに「この先何年できるかわからないですけど」と前置きすると、「松坂と対戦したいというモチベーションで頑張れている」と告白。自ら想定する場面を「1対0、2対0で負けているゲームでランナー2、3塁か満塁。大チャンスで代打でバッターボックスに行って松坂と対戦する」と語ると、「真剣勝負、打つか打たないか。後はもう全力でフルスイングするだけ」と目を輝かせた。