レスターの岡崎慎司 photo/Getty Images

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シーズン途中からクレイグ・シェイクスピアに代わってレスター・シティの指揮を執るクロード・ピュエルは、これまでチームの鉄板スタイルだった[4-4-2]を採用しないケースも目立つ。相手の方が格上と判断した場合には中盤を厚くした[4-1-4-1]や[4-4-1-1]を採用するケースが多く、その場合はジェイミー・バーディを最前線に1枚配することになる。その影響もあってピュエル就任以降は日本代表FW岡崎慎司のスタメン出場が1試合しかない状態となっている。

1トップで固定されると岡崎を起用しづらくなるため、2トップを採用しない場合は岡崎のベンチスタートは続くかもしれない。しかし、地元紙『Leicester Mercury』は岡崎がチームに与えるエネルギーが不足してしまうことを懸念しているようだ。

24日のウェストハム戦は前半8分にマルク・オルブライトンのゴールで幸先よく先制したが、前半終了間際に追いつかれてしまった。同メディアは後半のレスターの動きが鈍かったと捉えており、ベンチに座っていた岡崎を投入する案は存在しなかったのかと主張している。

同メディアは「ロンドン・スタジアムで後半は活力の部分で苦労した。ピュエルは岡崎のエネルギーに頼るかと思われたが、日本代表の岡崎はベンチのままだった」と伝えており、後半終了間際にイスラム・スリマニが投入されるまでアタッカーの交代がなかったことを残念に思っているようだ。

加えて岡崎のことを「レスターを滑らかに作動させるために重要な歯車」と表現しており、前線から100%のエネルギーで相手を追い回してくれる岡崎の必要性も訴えている。近年のレスターの成功は岡崎とバーディの2トップを軸にしたコンパクトなサッカーにあったのだが、ピュエルは今後岡崎をどう起用していくつもりなのか。今季の岡崎は序盤から得点も順調に重ねていただけに、今後もベンチの状態が続くならサポーターも疑問に感じるだろう。