仲間由紀恵「明日の約束」の“毒母っぷり”がゾッとするほど怖い

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 今季、学園ドラマ対決として注目されていた嵐の櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)と、井上真央主演の「明日の約束」(フジテレビ系)。初回放送の平均視聴率は10.1%対8.2%で、櫻井に軍配が上がった。

 けれども、「明日の約束」1話目の手応えはかなりいいようだ。視聴者からの感想も「とても重いテーマのドラマだけど、脚本、演出ともに引き込まれた」「全てがカチッとはまっている。今後も期待してます」など総じて高評価。井上にとっては、2015年のNHK大河「花燃ゆ」以来の作品とあって、待ち望んでいたファンも多かった。

 物語は、井上演じるスクールカウンセラーの藍沢日向が、校内で発生した男子生徒・吉岡圭吾(遠藤健慎)の不可解な死の謎に迫っていくミステリー。圭吾は、学校ではいじめに遭い不登校になるが、家では過干渉の母親(仲間由紀恵)に支配されていた。そんな圭吾を気遣う藍沢だったが、彼女自身も“毒親”に悩む娘でもあった。

 ここ数年、サイレントマターとなっている“毒親”。ドラマと同じような体験をしている視聴者も少なくないようで、「うちの母も過干渉だから、いろいろ考えちゃう」「私も最悪な環境で育ってきた。私の時代も吐き出す場所があれば…もう少しマシな生き方できたかも」などの感想もあった。

「仲間の毒母ぶりには、鬼気迫るものがありますね。圭吾が藍沢に自分の状況を話そうとするシーンでは、いつの間にか藍沢の後ろに立っていて、話を遮る。後日息子が外出すると、藍沢が来たためにストレスになって家出をしたと彼女を責める。ヒステリックではなく、静かに追い詰めていく演技はゾッとするほど怖い」(テレビ誌ライター)

 今後は、圭吾の死をめぐり、藍沢と圭吾の母との心理戦ともいえるバトルが展開される。大化けしそうな予感のドラマだ。