初対面の男女が“相席”となる新業態居酒屋「相席屋」がオープンしたのは2014年。当時から新たな形の婚活スタイルとして大きな話題となりましたが、このたび相席屋ではオープン3周年を迎えて着席したマッチングが300万を超えたそうです。その記念として「相席屋」を経営する「株式会社セクションエイト」では、利用するユーザー動向調査を発表。果たして一体どんな人たちが、相席居酒屋を利用しているのでしょうか?

金額設定は男性のみ有料!でも利用層の男女比は男性がやや多い

まず気になる男女比ですが、こちらは男性が53.3%で女性が46.7%。やや男性が多い傾向となっているそうです。こちらの「相席屋」では男女で料金システムが異なり、男性は30分1500円(30分食べ飲み放題)でさらに10分延長ごとに500円追加されます※。一方、女性はなんと無料(食べ飲み放題・時間無制限)!女性が圧倒的に優遇されていますが、それでも男性ユーザーは減らないようです。そう考えるとこの一見男性にとってかなり不公平に思うこのシステムは、間違っていないといえます。

※いずれも平日の料金。週末は30分1800円で、10分延長ごとに600円追加

女性は無料で飲み食い可能!でもタダより怖いものはなさそうな気もします……。

ちなみに「相席屋」は女性無料のシステムについて、「男女の平均給与には依然として大きな格差がある」「男性と生活費を比較した際に、女性はネイルやエステ、化粧品などの美容やファッションへの出費が多く掛かる」などが理由としています。確かにそれはその通りなのですが、実際このシステムを利用して「タダの飲み食い目的に来ている」という女性も存在するという話も。とはいえ目的はタダでの飲み食いだとしても、それが運命の出会いの可能性も一応あります。

30代以上の女性はお断り!?女性利用者の8割は20代!

料金システムにより、実際もっとも影響していると思われるのが「男女別滞在時間」の結果です。実は男性が82分で、女性は152分。50分の差が出ています。時間制限があり10分ごとに延長料金が発生する男性と、いくら滞在してもお金がかからない女性の滞在時間に差がでるのはやはり必然でしょう。ちなみに平日で男性が82分いると、1500円+延長料金52分なので4000円(2分は切り捨てして計算しました)で、合計すると5500円になります。女性と一緒に居酒屋デートしておごってあげたくらいのお値段、と考えればアリでかもしれませんが。

そして料金システムの違いは、利用ユーザーの年齢比率にもあらわれている気と思います。男女利用ユーザー平均年齢比率は以下の通りです。

女性

1位 20〜29歳……80%

2位 30〜39歳……18%

3位 その他……2%

男性

1位 20〜29歳……62%

2位 30〜39歳……33%

3位 その他……5%

コア層はどちらも20代。しかし女性は8割と圧倒的多数なのに比べ、男性は30代も約3割おり、やや年齢層が上という結果に。このデータだけみると、30代以上が来店するのはちょっと躊躇しそうですが、実はそんな人のために相席屋では「相席屋r30」という30歳以上限定のお店もあるようです。

女性よりも相当な出費が必要な男性にとってみると「相席するならやはり若い女性がいい」という気持ちは理解できます。ほとんどタダで入店する女性にとってみても、明らかに自分と相席されてガッカリしていたら傷つくもの。そう考えると、女性は30歳以上になると足が遠のくのも無理はないのかもしれません。そんな中出現した「相席屋r30」は、まさに30代以上の救世主? 

また店側が女性無料の理由として「男性と生活費を比較した際に、女性はネイルやエステ、化粧品などの美容やファッションへの出費が多く掛かる」としているということは、来店の際はそれにい見合う美容やファッションに気を遣うべきなのかも。そう考えると、女性にとっては試されている部分も多い気がします。

そして最後に、「相席屋」のリピート率は6割以上とのこと。とりあえず一度行くとハマる人は案外多いのかもしれませんね。

【調査概要】
■調査対象:「相席屋」を利用する20代以上の男女
■調査期間:2016年4月1日(金)〜2017年3月31日(金)
■調査方法:相席屋アプリ会員と、来店時のレジのデータより抽出