親孝行できている人は約2割!最大の理由は「何をしたらいいのか分からない」
「孝行のしたい時分に親はなし」という言葉もありますが、親孝行はしたいと思ってもなかなか実行できないもの。近年は大人になっても一緒に買い物に行ったりする仲のいい“友達親子”も増えているといいますが、皆さん普段からどのくらい親孝行をしているのでしょうか?
親孝行できている人はたった2割、約8割は「したいと思っている」
「フェリシモ」が全国の20代から50代の女性に行なった調査「親孝行&母の日について」によると、普段親孝行をできていると自覚している女性は21%だそう。一番多い意見は「あまりできていない」(34%)で、さらに「どちらともいえない」(31%)が続きます。
最近の高齢者世代はやたら元気な人が多いので、つい労わる気持ちを忘れがちに!?
そして「もっと親孝行をしたいと思っていますか?」という質問には「かなり思っている」「まあまあ思っている」が合わせて84%。「あまり思わない」「まったく思わない」は計6%しかいません。つまりほとんどの女性が親孝行についてあまりできていないことを自覚しつつ、もっと親孝行をしたいと考えていることが分かります。
自分が親になっても分からない「親孝行って何するの」?
なぜしたいと思っているにもかかわらず、親孝行ができないのか?同調査では40歳以上と以下でそれぞれ「親孝行できていない理由」を尋ねていますが、40歳以下で一番多かったのは「具体的に何をしたらいいのか分からない」(45%)でした。20歳から40歳以下の女性だと、そこそこ自分自身が“親”となっている人は多いと思います。自分が実際に親になっている確率がさらに高いであろう、40歳以上でも同様。35%の人がやはり「具体的に何をしたらいいのか分からない」と答えているのです。
20歳から40歳だと、学生、社会人、既婚者、育児中などさまざまな立場の女性がいそうですが……。
会いに行く、連絡をとる……お金がなくても親孝行はできる!
では実際親孝行をした経験がある人は、どんなことをしているのでしょうか?昨年実際にした親孝行についての調査結果をみてみると、1位は「顔をみせに会いにいく」(60.6%)というものでした。続いて2位以下はこちらとなっています。
1位 顔をみせに会いにいく……60.6%
2位 記念日に贈り物をする……58.2%
3位 心配をかけないようにする……36.6%
4位 家事を手伝う……36.2%
5位 こまめに連絡する(電話)……31.5%
6位 孫たちと会う機会を増やす……29.8%
7位 こまめに連絡する(メール)……26.3%
8位 旅行に行く……23.0%
ちょっとお金がかかりそうなのは2位「記念日に贈り物をする」と8位「旅行に行く」くらい。もちろん離れて住んでいる人は会うだけで高額な交通費がかかるケースもありますが、正直「何をしたらいいのか分からない」という人からすると、全体的に「あれ? 親孝行ってこんなことでいいの?」と思う人も多いのでは?そして親孝行に使った具体的金額のランキングはこちらになります。
1位 5000円〜1万円未満……21%
2位 1万円〜2万円未満……17%
3位 5000円未満……14%
4位 使っていない……13%
5位 2万円〜3万円未満……12%
6位 10万円以上……7%
7位 5万円〜10万円未満……6%
8位 4万円〜5万円未満……5%
8位 3万円〜4万円未満……5%
使っていない人から1万円未満の人が全体の65%。やはり皆さん、けっこうリーズナブルに済ましていることが分かります。お金がなくても親孝行はできるのです。
とはいえ「何をしたらいいのか分からない」という人の中には、「親孝行をするタイミングが分からない」と感じている人も多いのでは?そんな時にベストなのは「記念日」。いわゆる誕生日や結婚記念日などをお祝いする名目で親孝行をすれば自然です。
今年の母の日は5月14日、皆さん忘れずに!
そしてもう1つのベストタイミングは「母の日」と「父の日」。今年の母の日は5月14日なので、あと1か月ちょっと!プレゼントを贈るとなるとちょっとハードルが高くなりますが、遠くに住んでいる人は「顔をみせる」「連絡をする」、近くまたは同居している人は「家事を手伝う」でもいのです。そういえば小さい頃は母の日といえば「肩たたき券」などもありましたよね。
そんなノリで親孝行をしたいのにできていない人は、ぜひやってみてくださいね!
【概要】
【調査媒体】「フェリシモ モノコトづくりラボ」調べ
【調査対象】全国の20代〜50代の女性749名
【調査方法】インターネット調査(FELISSIMO会員)
【調査期間】2017年1月18日〜1月29日