世界168名所を旅してわかった“別格級”の絶景スポット

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最長10連休も可能な今年のゴールデンウィーク。2週間を前にして、どう過ごそうかとプランを練っている人も多いかと思います。

【写真ギャラリー】現実逃避できる!“絶景スポット”集

旅行会社のJTBでは今年のゴールデンウィークの旅行動向を今月5日に発表。それによると、節約志向ではあるものの、海外旅行人数は昨年よりも2.8%増加し54.5万人と予想。国内旅行人数も含めると、総旅行人数は過去最高を記録するのではと言われています。

皆さんは、海外旅行のご予定はありますか。また、海外旅行を考えるとき何を優先して行先を決めますか?

ショッピングやグルメ、アクティブ、世界遺産などの観光スポットを目的に行き先を決める人は多いのではないでしょうか。今回は、そんな海外旅行者に“絶景”が体験できる素敵スポットをご紹介したいと思います。

筆者がこれまで遭遇した絶景といえば、カンボジアのアンコールワットやフランスのシャモニーから見上げたモンブラン、スペインの古都・トレドといったところ。どれも写真だけでは納得できないほどの絶景でした。しかし、それら以上の絶景が、世の中にあるようです。

これまで世界90か所、168か所の名所を旅し、旅に関する数々の書籍を執筆している旅行作家・吉田友和さんも自著『思い立ったが絶景』で、ご自身が遭遇した絶景を振り返っています。

絶景とは、いったいどのような場所のことを指すのでしょう。人によって絶景の価値観は様々です。

そんな絶景に関する傾向をつかもうと、吉田さんは独自で調査を開始。タイトルに「絶景」の文字が入った本23冊をかき集め、それらの中で紹介されているスポットを洗い出し、エリアや国、ジャンル別に一覧にしました。

同じスポットが複数の本で紹介されていると、その重複具合をピックアップしていく方法で、人気の絶景スポットを探ったのです。今回、候補となったのは670か所にもなりました。

さて気になる人気の絶景スポットはというと、同率一位で3か所が並ぶという結果に。その一つが、南米ボリビアにある巨大な塩湖である「ウユニ湖」。真っ白な湖といえば想像しやすいでしょうか。

雨季にいくと湖面に水がたまって、大きな鏡が出現します。そこで撮影する写真は絵力抜群SNSやネット上で見たことのある人も多いでしょう。

残りの2つは書籍に任せるとして、他にもオーストラリアの「グレートバリアリーフ」やアメリカの「イエロース トーン国立公園」、ナミビアの「ナミブ砂漠」、アルゼンチンの「イグアスの滝」、エジプトの「白砂漠」などが上位に入りました。

これらの絶景にはある共通点があると吉田さんは分析します。「エモーショナル」です。

「一言で形容するなら、“エモーショナル”という言葉が最もふさわしい気がする。パッと見でいかに目を引くかは重要ながらも、単に派手なだけではダメなのだ。

注目すべきは、リアリティの有無である。リアルな方がいいわけではなく、むしろ逆と言える。それが欠如しているものほど、絶景度が高まる。どこかで見たことがありそうな有名観光地よりも、新鮮味のある珍しいスポットのほうが有利なのはそのせいだろう。

“地球上ではないみたいだなぁ……”などという感想を抱くところが最上となるわけだ」思い立ったが絶景

そんな吉田さんも自身の「本当に行って良かったランキング」を同書で発表しているので大変興味深い。これまで世界を三周もしてきた吉田さんだからこそ推薦できる絶景スポット。

というのも、上記の書籍から抽出したランキングでは、「ここは順位が低すぎる」「あそこが入っていない」と、納得のいかない部分もあり、吉田さんご本人の絶景ランキングを作りたくなったそうです。

吉田さんが重視したのは、「景色の美しさ」「文化的な面白さ」「人のやさしさ」「行きにくさ」「非日常感の強さ」。吉田さんにとっての絶景は、その場所だけではなく、旅の延長線上に絶景があるかどうかなのです。「旅先としての絶景」という評価軸があるのです。

吉田さんが「絶景」の上位にあげたのは、ブラジルの「バイーア」。音楽の都・サルバドールがあり、ラテンとアフリカが混ざった古い町並みにサンバのリズムが広がります。

同都のカーニバルはリオと違い、自らが主役となって参加することができる点。音楽を全身で感じながら自由に踊る。絶景のワンシーンにあなたも映り込むことができるのです。

続いて、パナマの「サンブラス諸島」。海の綺麗さはカリブ海が他を圧倒しているという吉田さん。サンブラス諸島もそんなカリブ海に浮かぶ。

この島には非常にアクセスが悪く、離陸と着陸を繰り返し、島と島をわたり到着することができるのです。そして島には何もない。究極のシンプルライフを実現しています。しかし、そこに住まう人たちは非常に優雅なので不思議ですよね。

そして、「ブータン」です。言わずと知れた国民総幸福を提唱している国。現在も民族衣装の着用が義務付けられているのですが、皆が同じ衣装を着ている姿は、まるで、大昔にタイムスリップしたかのよう。

また、個人旅行が認められていない国ですので、外国人はツアーへの参加が必須となっています。そういったハードルを乗り越えてでも行ってみたい国だそう。

どれも素晴らしい絶景ばかりですね。こうやって各国の絶景を見てしまうと、どこかでかけたくなってきますね。このゴールデンウィークのご予定がまだ決まっていない皆さん、あなたにとっての絶景を求めて旅行に出てみませんか。皆さんの絶景のご報告、楽しみにしています。