子供が犯罪被害に最もよく遭う場所は？防犯対策を考える
※：内閣府 平成25年版 子ども・若者白書
■一人になる場所・時間帯が最も危険
子供が犯罪被害に遭う割合が高い場所をみると、小学生、中学生については駐車(輪)場、共同住宅及び道路上が高くなっている。
参照：平成25年の犯罪情勢 警察庁
就学児童の犯罪被害が最も多く発生する場所は、駐車場・駐輪場で発生件数の約5割を占め、窃盗事件の割合が多くなっています。さらに公園も木や建物で見通しが悪かったり、周囲に路上駐車が多かったりする場合は一人で行かないように注意しておきましょう。路上駐車をしながら様子をうかがう犯罪者がいるからです。見落としがちな自宅も注意が必要です。ドアの鍵をかけることはもちろん、窓から侵入されるケースもあるので注意しましょう。子どもが家の鍵を開ける際に大人がいないと判断され襲われたり、自転車置き場で襲われたりするケースもあります。玄関や自転車置き場などは見通しよくし、照明などで明るくしましょう。
■子どもとの約束を徹底しよう
大人が気をつけるだけでは犯罪は防げません。防犯対策を子ども自身が理解し徹底できるように努めましょう。具体的には、「知らない人についていかない」「1人で遊ばない」「でかける時は誰とどこで、などを必ず親に伝えてから」「連れていかれそうになったら、大声で叫んだり防犯ブザーを鳴らしたりする」「暗くなる時間まで遊ばない」などです。
塾や習い事の帰りは時間が遅い場合が多いので、迎えにいけない場合は帰るコールを徹底させるようにしましょう。防犯ブザーは持たせるだけではなく、定期的に電池切れなどがないかチェックすることも大切ですよ。
子どもとの約束は、日々の生活の中で繰り返し伝えることで当たり前のこととして覚えさせる必要があります。また、約束だけを伝えるのではなく、なぜそうしなくてはいけないのか・そうしなかった場合どんなことが起こる可能性があるのか、という理由も伝えることで子どもが実践できるようになります。子どもの安全を守るため、日ごろから防犯対策をしっかりと行いましょう。
