【J１採点＆寸評】湘南×川崎｜采配ズバリ的中！ 途中出場アリソンの逆転弾で湘南が攻撃サッカーの激突を制す!!
試合開始早々、川崎は相手のパスミスを逃がさず、すかさず攻撃に転じ、大久保が先制ゴールを決めた。同様に湘南も11分、相手のミスでゴール前にこぼれたボールを藤田祥史が奪い、GKをかわして落ち着いて仕留めた。
同点のまま迎えた76分、湘南は自陣でボールを奪って攻め上がり、古林将太のクロスから73分に途中出場したアリソンがヘディングシュートを沈めて逆転に成功。終盤は川崎が攻め立てるが、GK秋元陽太を中心に守り切った湘南が２-１で勝利を収めた。
【チーム採点・寸評】
湘南 7
立ち上がり早々ミスから失点したが、すぐに立て直して同点に。走力で上回り、逆転勝利を収めた。
川崎 ６
ポゼッションで勝り、持ち前のパスワークを発揮。３試合ぶりの得点も、終盤に迎えた好機をことごとく決め切れなかった。
【湘南│採点・寸評】
GK
１ 秋元陽太 ７
とりわけリードを奪ったあとのセービングは圧巻。鋭い反応で最後まで相手の決定機を阻んだ。
DF
3 遠藤 航 6.5
守ってはクサビに厳しく寄せ、インターセプトから攻め上がるなど機を見たオーバーラップで攻撃に厚みを加えた。
４ アンドレ・バイア ７
タイトな守備で相手FWに前を向かせず、カウンターによる1対1も冷静に対処。空中戦でも力強さを発揮した。
17 三竿雄斗 ６
失点につながるパスミスをしたが、以降は立て直す。球際にタイトに寄せ、逆転の契機にもなった。
５ 古林将太 6.5
推進力のある精力的なオーバーラップを繰り返しを攻撃を加速。抜群の走力を発揮し、終盤の逆転劇を呼び込んだ。
16 石川俊輝 ６
中盤で幾度もボールを奪い、攻撃の第一歩に。パスを奪われ相手のカウンターを許すなど攻撃面に課題を残した。
６ 永木亮太 7.5
ボール奪取を繰り返し、中盤を引き締める。鬼気迫るほどの運動量で攻守に関わり続け、縦パスをはじめ攻撃のリズムを作ると、決勝点にも関わった。
10 菊池大介 6.5
上下動を繰り返し、左サイドで起点に。ドリブルで自ら切れ込み、際どいシュートも放った。
FW
２ 菊地俊介 6.5
持ち前の走力で攻守に献身性を示す。前線で起点を作る一方、ゴール前まで戻り、守備にも奔走した。
11 藤田祥史 6.5
５試合ぶりにスタメン出場を果たすと、失点からほどなくして冷静に同点ゴールを決めた。
23 高山 薫 6.5
攻守に渡り、豊富な運動量でチームを牽引。クロスを上げ、また自らもクロスに飛び込んでゴールを脅かした。
交代選手
MF
８ 山田直輝 ６
縦横無尽に走り、攻守に貢献。ポジションレスに動き回り、逆転に至るつなぎにも一役買った。
FW
11 アリソン ７
ピッチに立って間もなく、得意のヘディングシュートでネットを揺らす。逆転弾でチームに貴重な勝点３をもたらした。
MF
14 藤田征也 -
４試合ぶりの公式戦、リードした直後に途中出場し、相手のサイドアタックに対応した。
監督
者 貴裁 6.5
途中出場のアリソンが逆転ゴールを決めるなど采配ズバリ。勝利に徹し、勝利に導いた。
【川崎｜採点・寸評】
GK
30 新井章太 5.5
鋭い反応や飛び出しで相手の好機をセーブ。ただし同点の場面では不意のボールに反応するも、対応が後手に回った。
DF
17 武岡優斗 5.5
同点の場面では痛恨のコントロールミス。その後クロスでチャンスメイクするなど攻撃面での貢献も見られた。
４ 井川祐輔 5.5
クサビをケアして起点を潰し、サイドからのクロスも撥ね返したが、アリソンの侵入は防げなかった。
５ 谷口彰悟 5.5
攻撃では井川とともにビルドアップの起点となった。終盤、人数をかけて攻めてくる相手への対応が後手に回った。
８ 小宮山尊信 5.5
安定したプレーを示したが、終盤、運動量の落ちない相手右サイドからの攻撃に対して守勢を余儀なくされた。
MF
16 大島僚太 ６
ドリブルで中央を攻め上がるなど、攻撃を活性化。ビルドアップに関わると同時に、守備にも貢献した。
14 中村憲剛 ６
パスワークの中心でリズムを作り、チャンスを演出。自ら高い位置に出て攻撃の推進力を高める場面も。
18 エウシーニョ 5.5
自由に動き、チャンスを作る場面も見られたが、守備面では対面の菊池への対処に手こずった。
19 森谷賢太郎 5.5
豊富な運動量を見せるも、仕掛けて奪われる場面が目立った。後半はFKを狙ったが壁に阻まれ57分に交代。インパクトを残せず。
FW
９ 杉本健勇 ６
前線で起点となり先制点もアシスト。前半は前を向けないシーンも多かったが、終盤はゴールに迫り、幾度かのシュートシーンも。
13 大久保嘉人 ６
相手のミスを逃がさず、最初のチャンスを決め切った。シュートだけでなくカウンターで好機も演出した。
交代出場
MF
22 中野嘉大 6.5
途中出場で攻撃を活性化。左サイドからドリブルで切れ込み決定的なシュートも放った。
FW
15 船山貴之 5.5
裏へと抜け出しシュートを放つなどゴールを脅かしたが、決め切ることはできなかった。
監督
風間八宏 5.5
チームの特徴を活かして決定的なチャンスも作ったが決め切れず。若手の台頭に収穫を見出した。
取材・文：隈元大吾（フリーライター）
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
