為替市場では年明けから円安が進んでいる。日本銀行が3月の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決め、一服するかと思われたが、米景気の予想以上の強さを背景に米金利の低下観測が遠のいたことや、4月の決定会合後の記者会見で植田和男日銀総裁が当面金融緩和を続ける姿勢を示したことなどから、円安はむしろ加速。一時34年ぶりに1ドル=160円台をつけ、その後も不安定な値動きとなっている。これまでの異次元緩和の後遺症