ブランドン・クローネンバーグの待望の長編第3作『インフィニティ・プール』が、いよいよ日本で公開された。米国ではNEONによって配給され、スマッシュヒットした秀作である。カナダの巨匠デヴィッド・クローネンバーグを父にもつブランドンだが、本作によって、父の初期作品のシグニチャーともいえる“ボディホラー”や“サイバーパンク”の因子を受け継ぎながらも、ひとりの映画作家として唯一無二の世界を築いていることを証明