北朝鮮社会を蝕む深刻な麻薬問題。元はと言えば、外貨獲得のため故金正日総書記が製造、密輸出させたことに端を発している。そうして生産された麻薬が横流しで国内で出回るようになり、万病に効く薬、薬の代用などとして広く使われるようになったのだ。北朝鮮は医薬品の多くを中国からの輸入に頼っているが、コロナ対策として2020年1月に国境を封鎖、貿易を停止させたことで、医薬品の不足に拍車がかかり、麻薬に頼る人が相次いだ