国会議事堂(写真:リュウタ / PIXTA)貧困、格差の拡大や地球環境への過剰な負荷など、資本主義の持続可能性についてさまざまな議論が提起されています。しかし近代国家誕生以来の経済学の歴史を振り返ると、それらはすでに経済学者によって議論されていた問題であることがわかります。杏林大学総合政策学部教授の西孝氏の新著『いまを考えるための経済学史適切ならざる政府?』から一部抜粋・再構成し、自由放任経済下で労働者