なぜ「マザコン」になるの?その要因と対策を考える

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あなたの夫(または彼)は、母親の話をよくしますか?

そしてあなたは夫(または彼)のことを「もしかしてマザコンかも…?」と感じることはありませんか?

極度のマザコンは、男女の関係を壊してしまうほど重大な問題です。

一般的に自覚のない男性も多いので、まずは自覚してもらい、なにが問題なのか気付いてもらうことが大切です。

マザコン男性は、子供の頃に芽生える「エディプス・コンプレックス」が解消されないまま大人になってしまっていると言われています。エディプス・コンプレックスは、幼少時に母親に性的な憧れを抱き、その母親の相手である父親に嫌悪感を感じるという、幼い男の子なら誰でも抱くものです。普通は強くたくましい父親と、弱く小さい自分を比べて、到底かなわないことを自覚し、コンプレックスは解消されていきます。

しかし、離婚や死別で父親不在の家庭で育ったり、母親の過干渉、両親の不仲などが原因で、子供の心にエディプス・コンプレックスが残ってしまうことがあります。父親の影が薄いことや父親を軽蔑することで、自分が父親の役割をしなくてはならないという感情が子供のなかに生まれてくるからです。こうしてエディプス・コンプレックスが解消されないまま大人になった男性が、「マザコン」と言われるようになることがあるようです。

では夫がマザコンかどうかをチェックするにはどうしたらいいでしょうか。

ご夫婦と夫の母親の3人で会った時、夫がどういう立場で振舞うかをよく見ていてください。ポイントは「息子」として振舞うか「夫」として振舞うか、です。夫の中には、親子関係と夫婦関係のふたつの家庭が存在します。ここで母親ではなく妻を選べるのなら、この先も安心して家庭を築いていけるでしょう。

反対に、常に息子の立場でいた場合、マザコンを解消させるには少し時間を要するかもしれません。

まずは夫婦と夫の親との関わり方を、夫婦でよく話し合うこと。そして義母には決して夫の悪口は言わず、逆に夫のいいところをほめて伝えましょう。そのいいところはお母さんのおかげです、と義母を立てれば、きっと味方になってくれるはず。「義母は愛する夫を産んでくれた人」と思う優しさが、夫婦やその家族を幸せに導くカギとなることでしょう。

※本記事は岡野あつこの「離婚修復相談所」が執筆しました。夫婦問題についてもっと知りたい方はこちらから!

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