「うまくいかなかった」と振り返った藤田(撮影:福田文平)

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<WGC-HSBCチャンピオンズ 最終日◇3日◇シャーシャン・インターナショナルGC(7,266ヤード・パー72)>
 中国にあるシャーシャン・インターナショナルGCで開催された、「WGC-HSBCチャンピオンズ」の最終日。藤田寛之と川村昌弘は共にトータル2アンダーの50位タイで4日間を終えた。
44位タイの川村昌弘「最終日もアンダーで」
 トータル3アンダーの33位タイからスタートした藤田は多くの選手がスコアを伸ばしていく中、ボギーが先行する苦しい展開。この日は前日の練習ので得た手ごたえを胸にフェードからストレートボールにスイングのイメージを変えて臨んだが、「ほとんど芯に当たるショットがなくて、上手くいかなかったですね」と不発。結局2バーディ・3ボギーの“73”でスコアを1つ落としてのフィニッシュとなった。
 川村もこの日はショットに苦しんだ。「練習場から当たらなかったので大変な日になると思っていた」と、ティショットはほとんどフェアウェイに行かずパーオン率も44.44%に低迷。それでもアプローチと「タッチが抜群だった」というパッティングで懸命にパーを拾い続けると、悪いながらノーボギーでフィニッシュ。「よくこのスコアで回れたと思う。ノーボギーは評価できるかな」と安どの表情を浮かべた。
 スコアは同じだがホールアウト後の2人の表情は対照的だ。藤田がスイングの悩みに「何か1つきっかけをつかみたい」とこぼせば、プロになって初めて海外のビッグトーナメントに出場した川村は「きつかったけど考えることが多いし楽しかった」と充実感をにじませた。川村はアジアンツアーと共催の「パナソニックオープン」優勝の権利で「来年はアジア、ヨーロッパの大きい試合に出ていきたい」と海外に進出していく意向。この大会が川村の中での試金石となったことは間違いなさそうだ。
 苦しんだ藤田も最後は「ここはゴルフの環境もいいし練習もできたので今後につながると思う。ゴルフ合宿ができた感じ」と苦悩の中で自分のスイングと向き合ったこの1週間の収穫も口にした。苦しいながらも3日目にスコアを伸ばしたことも不振の続くシーズンの中で1つの自信ともなった。
 44歳と20歳。それぞれこの中国で得たものは違えど、世界のトッププロの中で戦った時間の価値は同じだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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