建築家の創造過程に迫るモレスキン書籍、スタジオ・ムンバイなど4作追加

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 「MOLESKINE(モレスキン)」が、国際的に活躍する建築家のインスピレーションとデザイン過程にフォーカスした研究書籍コレクション「Inspiration and Process in Architecture」の第2弾を出版した。東京国立近代美術館の建築プロジェクト「夏の家」を手掛けたStudio Mumbai(スタジオ・ムンバイ)にフィーチャーした書籍など、4タイトルを追加。公式オンラインショップで販売がスタートしたほか、9月下旬からは全国の「MOLESKINE」アトリエで取り扱いが予定されている。言語は英語のみで、国内では各タイトル100冊限定販売。

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 「Inspiration and Process in Architecture」では、豊富なビジュアルとインタビューを通じて建築家たちの洞察力や技術、キャラクター、コミュニケーションの方法を考察。製本には、タイポグラファーのGiambattista Bondoniが18世紀末に初めて採用したクラシカルな製本方法からインスピレーションを受けてクロス地を使用し、ゴムバンドや丸みを帯びた角、裏表紙内側の拡張ポケットなど「MOLESKINE」のノートブックと同様の仕様を取り入れている。2012年6月に発売した第1弾では、昨年夏に開催されたロンドンオリンピックの水泳競技会場をデザインしたZaha hadid(ザハ・ハディド)をはじめ、イタリアのGiancarlo De Carlo(ジャンカルロ・デ・カルロ)、ドイツとオーストラリア出身の2人組Bolles+Wilson(ボレス+ウィルソン)、メキシコを中心に活動するAlberto Kalach(アルベルト・カラチ)を取り上げた。

 第2弾はBijoy Jain(ビジョイ・ジェイン)が主宰するインドの建築事務所Studio Mumbaiをはじめ、パリ国立図書館や日本では大阪富国生命ビルのプロジェクトで知られる現代フランス建築界の重要人物の一人Dominique Perrault(ドミニク・ペロー)、ヴェネツィアのユンハンス旧工業地区やミラノの旧アルファ・ロメオ工場跡地の再生プロジェクトに携わってきたイタリアのCino Zucchi(チノ・ズッキ)、マーストリヒト美術建築アカデミーを代表作とするオランダのWiel Arets(ヴィール・アレッツ)にフィーチャー。それぞれの国を代表する建築家の創造過程とハンドライティング・ドローイングの本質が垣間見れる。価格は各3,885円で、4冊セットは14,700円。