多い? 少ない?--国家公務員「総合職試験」合格者、”私立大学”出身は23.4%

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人事院は24日、2013年度の国家公務員採用総合職試験の合格者を発表した。それによると、2013年度の合格者は前年度比383人増の1,753人となった。合格者が前年度より増加したのは、前民主党政権が決定した国家公務員の採用抑制方針が見直されたためと考えられる。

応募者数は前年度比1,633人減の2万2,248人で、倍率は同4.7ポイント減の12.7倍。合格者の内訳を見ると、院卒者試験が前年度比115人増の471人、大卒程度試験が同268人増の1,282人となった。

合格者に占める女性の割合は同3.4ポイント減の19.5%(432人)。内訳は、院卒者試験は同3.7ポイント減の18.5%(87人)、大卒程度試験は同3.3ポイント減の19.9%(255人)だった。詳細を見ると、院卒者試験のうち行政区分の合格者数は同1人減の32人(20.1%)、大卒者試験の事務系区分(政治・国際、法律、経済の3区分)は同11人減の146人(20.7%)となった。

合格者を系統別に見た場合、法文系は前年度比71人(8.3%)増の924人。内訳は、院卒者試験が同27人(17.2%)増の184人、大卒程度試験が同44人(6.3%)増の740人となった。

理工系は前年度比246人(61.5%)増の646人。内訳は、院卒者試験が同73人(48.0%)増の225人、大卒程度試験が同173人(69.8%)増の421人となった。

農学系は前年度比66人(56.4%)増の183人。内訳は、院卒者試験が同15人(31.9%)増の62人、大卒程度試験が同51人(72.9%)増の121人となった。

院卒者試験における行政区分の専門職大学院の合格者を見ると、法科大学院は前年度比22人増の105人、公共政策大学院は同7人増の28人、合計は同29人増の133人となった。

総合職試験全体の出身学校別の合格者は、国立大学が1,279人(73.9%)、公立大学が55人(3.1%)、私立大学が410人(23.4%)、その他外国の大学等が9人(0.5%)だった。なお、合格者の出身学校数は前年度比8校増の107校となり、このうち10人以上の合格者を出した大学は同7校増の29校となった。

採用予定人員は前年度比169人増の686人。内訳は、院卒者試験が同46人増の204人、大卒程度試験が同123人増の482人となっている。