漢字検定ってどんな資格? 就職に有利ってホント?

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子供から高齢者まで、幅広い方に人気のある資格が漢字検定。生涯学習のひとつとして、又は基本的なスキルを身につけるため、幅広い年齢層の方が漢字検定の資格にチャレンジしています。学生では入試で有利になるほか、社会人また就職活動中の方は基本的なスキルをPRするのにも役立ちます。今回は、漢字検定の資格をどのようにして取ればいいのかをチェックしてみました。

■漢字検定3.2.1級って、どんな資格なの?

漢字検定は「読む」、「書く」だけでなく、漢字の意味を理解し、文章の中で適切な漢字を選んで使うことができる人に与えられる資格です。進学や就職に役立つだけでなく、基礎知識の強化手段としても人気があり、年間220万人以上の受検者がこの資格を受検しています。

ちなみに3.2.1級の2012年度の受検者はおよそ45万人。合格率は1級で15.3%、2級で22.7%、3級で46.3%とのこと。

■勉強期間はどのくらい必要?

漢字検定受検にかかる勉強期間は、一般的に1〜3か月程度だそうです。上位クラスを目指す場合は、半年かけて勉強する人もいます。

■試験内容は?

漢字の読み・書き問題に加えて、熟語の構成、意味、誤字訂正、部首、筆順などの幅広い漢字の知識が問われます。3.2.1級それぞれの段階に合わせた問題が出題され、3級では中学校卒業程度、2級では高校卒業・大学・一般レベル、1級では大学・一般レベルの漢字力が試され、出題文字数もそれぞれ3級で1,608字、2級で1,945字、1級で6,000字となっています。

■問題の出題範囲は?

3級では、小学校の学年別漢字配当表にあるすべての漢字と、常用漢字600字程度から問題が出題されます。また2級では、小・中・高で学習する常用漢字に加えて人名用漢字の中から問題が出題されます。一番難しい1級では、常用漢字にくわえてJIS第二水準の漢字の中から6,000字が出題され、その漢字の意味を理解し、文章の中で適切に使えるようにしなくてはなりません。

■漢字検定の資格は、どんなときに使える?

漢字検定の資格は、主に受験活動や就職活動に利用されることが多いようです。

2013年の日本漢字能力検定協会が大学・短大にアンケートを用いて調査したところによると、出願条件として漢字検定を採用しているところが大学で24.3%、合否判定に活用しているところが38.8%、点数加算対象にしているところが24.7%あり、すべてではないにせよ大学側が資格取得者へ一定の配慮をしていることがわかります。また、漢字検定の資格を高校時代にとっている人へ、入学金免除や授業料免除を行っている大学や短大もあるようです。

就職活動においては、漢字能力そのものよりは資格取得の意欲や熱意を認め、新卒採用時に有利にはたらくことがあるようです。

興味がある方は、一度漢字検定資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

・公益財団法人日本漢字能力検定協会「日本漢字能力検定」