5月もあと1週間を切った5月25日。街なかで目立つのは、携帯電話を売る家電量販店や各ショップの学割キャンペーンだ。例えば「オプション加入で3万円引き」、「プロバイダ加入で1万円引き」、「MNP(番号はそのままで、他社から乗り換えること)で乗り換えにかかる費用負担します」等々で、特に人気のiPhoneなどスマートフォンに対するキャンペーンは各ショップがしのぎを削っている。

 しかし、これら量販店など独自のキャンペーンにはさまざまな縛りがあることが多いことには注意したい。「3カ月以上は契約」、「ただし他のキャンペーンは適用されない」などだ。多くの場合、3年間以上の契約が前提2なっている。

 iPhoneで比較してみると、公式発表されている学割キャンペーンでは、学生が新規、家族がMNPの場合、ソフトバンクは基本料金が3年間無料のほか「パケットし放題」が通常1029円のところ、3年間0円でスタートだ。。

 KDDIも基本料金は3年間無料で、「ISフラット」が2年間だけ4410円と、通常の5460円より105円安い。

 ドコモはiPhoneを取り扱っていないが、基本料金780円を最大37カ月間無料、各パケット定額プランを37カ月間1050円安くする。

 学割キャンペーンが終了した場合はどうだろうか。正規購入した場合の差額を計算すると、以下のとおり。

・ソフトバンク:(980円+1029円)×36カ月=7万2324円・KDDI:980円×336カ月+1050円×24カ月=6万4800円・NTTドコモ:(780+1050)×36カ月=6万5880円

 学割キャンペーンでもっともお得度が少ないN77ドコモでも6万5000円、もっともお得度が高いソフトバンクでは7万円以上もの差がつく計算になる。

 店頭キャンペーンで一気に現金7万5000円キャッシュバック、といったものがあれば話は別だが、家族がMNPする場合、新規の場合などでキャンペーンは異なることや、解約にあたっての諸条件はあるものの、いずれも学割キャンペーン内に契約すれば、6万円以上のお得金額。もちろん家族もお得なプランが適用される。

 店頭キャンペーンについ惑わされ、「結局有料アプリの解約が面倒で払い続ける」、「使わないオプションがついてきて、いつの間にかパケットも使っている」といったことのないよう、長期的な視野でみることをこころがけたい。(編集担当:松村大介)