映画『のぼうの城』 (C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ

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 東日本大震災後に公開延期を発表していた映画『のぼうの城』が11月2日に公開されることになった。今年結成30周年を迎えるエレファントカシマシが主題歌を担当する。

 本作は、累計130万部を突破した同名歴史小説を映画化した作品。映画化実現まで8年の時間を要した大作だ。歴史上、豊臣秀吉が唯一落とせなかった城があった。豊臣軍2万人VS忍城軍500人という圧倒的不利な戦に臨んだ忍城軍の総大将は、将に求められる智も仁も勇もないが、民衆から「のぼう様」と呼ばれ、誰も及ばないほどの「人気」を誇る成田長親。機代の名将か、それともただの馬鹿ものか。石田三成率いる大軍に包囲され、絶体絶命の時、民を守るため、この男が打ち出したとんでもない秘策とは……。

 『眉山』『ゼロの焦点』の犬童一心監督と、『ローレライ』『日本沈没』の樋口真嗣監督による異例の“ダブル監督”で制作。主演は、『陰陽師』以来8年ぶりの映画主演となる野村萬斎。その他、榮倉奈々、佐藤浩市、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平岳大、市村正親、鈴木保奈美、西村雅彦、平泉成、夏八木勲、中原丈雄、前田吟、中尾明慶、尾野真千子、芦田愛菜といった豪華キャストが勢揃いしている。

 本作に感銘を受けたエレファントカシマシが主題歌「ズレてる方がいい」を書き下ろした。

 今回、主題歌を担当したエレファントカシマシの宮本浩次、主演を務める野村萬斎から、主題歌についてコメントが届いた。

エレファントカシマシ・宮本浩次
 曲を作るにあたって、まず映画を見せて頂き、男達の心象風景が細やかに鮮やかに描かれていてどんどん引き込まれていきました。映像の美しさ、CGの迫力、あらゆる現代的な技術を駆使して、今だからこそ出来る時代劇なのだと感じました。主人公の成田長親に自分の心を投影し“ズレてる方がいい”というキーワードを得て、“ズレてる奴らのカッコよさ”を正面から歌い上げました。試写会でエンディングにこの曲が流れた時、この映画の登場人物の一人に自分もなれた気がして心が震えました。

成田長親役・野村萬斎
 主題歌は、非常にストレートなロックで、『のぼうの城』から群像劇としての大きなパワーを受けとって頂けたのでは、と感動しました。時代劇とロックがコラボして、時代を超える何かが現代にフィードバックされた瞬間のようにも感じられるエンディングの歌だと思います。「ズレてる方がいい」という言葉はとても深みがあると思います。本質を見極めているからこそ、時にズレることもある、時代に流されずにズレる位に頑固に行かなきゃいけないという、主人公の成田長親を始めとする登場人物たちの信念を感じ取って作ってくださったのだなと思い、とてもうれしいです。
 “日本には今、リーダーがいない”と言われる中、“ズレてる”やつがリーダーとなって立ち上がり、困難に立ち向かうこの映画から、何か希望を見出せるのではないかと思います。それを胸に、ぜひ何度も観て頂きたいと思います。

 また、本作について久保修プロデューサーは、次のようにコメントした。。

久保修プロデューサー
 8年の歳月を費やした作品ですが、いよいよ公開日も決まり皆さんにご覧になって頂けることを本当にうれしく思います。
この映画は、野村萬斎さん演じる「のぼう」こと成田長親(ながちか)が仲間達と共に、圧倒的な豊臣軍と戦う様を描いています。その彼らの原動力は“誇り”ではないかと考えています。不条理・不合理な状況を安易に受け入れることなく、きちんと納得できるまで戦い抜く。そんな誇り高き彼らの姿は、必ずや皆さんに勇気と感動を与えると確信しています。
昨年9月公開の予定でしたので結果として1年以上の公開延期になりましたが、製作委員会28社の座組みも全く変更無く、キャストの皆さん、そして脚本の和田さん、犬童・樋口両監督にもご理解を得て、私どもも一層結束が強まっております。皆一丸となり新たな気持ちで公開準備に取り組んで行きます。2012年の今こそ、日本の皆さんに見ていただきたい映画です。ご期待ください。

  驚異的“大逆転”の実話がついに公開される。

 映画『のぼうの城』は、11月2日(金)より全国超拡大ロードショー。

映画『のぼうの城』 - 公式サイト

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