厚着の季節にどうやって? 横浜市で女性歩行者のパンティーを奪う事件が相次いでいるという。
 今回明らかになった被害内容はこうだ。会社員女性(22)が港南区の住宅街を夜9時過ぎに帰宅中、突然男に背後から口を塞がれ道路脇に倒れ込むと、スカートごと下半身に着けているもの全てを下ろされた。男はその中から下着だけを選び持ち去ったという。

 この周辺では2月、同様の手口によるパンティー強奪事件が数件起きており、警察では同一人物の犯行と見て、強制わいせつと強盗の疑いで捜査をしている。
 「この種の犯罪は薄着の夏場に多いのですが、珍しくこの時期に起きました。冬はスカートの下にパンストなどを穿いているため、パンティーだけを強奪するのは至難の業ですからね。それが、スカートごと一気に、ついでに要領良く靴まで脱がせてパンティーを選び盗っている。やはり同一犯の可能性は高いと思われます」(社会部記者)

 狙われる女性にも共通点があるという。
 「今回の件も同様で、大概の場合は、イヤホンをして音楽を聴きながら歩いている女性。口を塞いでから下着を剥ぎ取るまで数十秒という早業で、被害女性にとってはあっという間です。男はフルフェースのヘルメットやニット帽を深く被っていたらしく、どのパターンの被害者も犯人をしっかり目撃できていません」(捜査関係者)
 また、この近辺ではスカートがめくられる未遂(?)被害も10件以上相次いでおり、警察が関連を調べているという。

 一見、このようなパンツ強盗事件を聞いても大袈裟とは思えないが、
 「警察はこの件に関して重大な関心を寄せている」(前出・社会部記者)
 というのには理由がある。
 「一昨年夏、千葉県鎌ヶ谷市で29歳のOLが39歳の男にナイフで刺され重傷を負いましたが、男の部屋の押入れからは異臭を放った100枚以上の生下着が発見されています。“生下着フェチ”が起こした犯罪は、放置すると大事件に発展することも多い。手遅れにならないためにも、早急の検挙を目指しています」(前出・捜査関係者)

 冬場だけに、その執着心は不気味だ。