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イタリアを代表するファッションブランド、ドルチェ＆ガッバーナ（Dolce and Gabbana）がメイン・コレクションとなる「ドルチェ＆ガッバーナ」と、同ブランドのセカンドラインにあたる「D＆G」を統合して1本のラインに絞ることを検討中だという。

成熟した大人向けのメイン・コレクションが高級志向なのに対し、D＆Gはそれに比べややカジュアルで都会的なテイストを持ち、若者に向けた遊び心たっぷりのブランドとして親しまれてきた。

あるイタリア人小売商は同ブランドのデザイナー・デュオによるこの一見無謀とも思える選択に驚きを隠せないでいると言う。「ドメニコ・ドルチェ（Domenico Dolce）とステファノ・ガッバーナ（Stefano Gabbana）がひとつのブランドに絞りたいという意向を示していると聞いたけれど、私には理解出来ないよ。D＆Gは4億ユーロを稼ぎ出す若者向けの人気ブランドだし、小売店にとっては大打撃になるだろうね。私にしたってドルチェ＆ガッバーナは取り扱っていないが、D＆Gに関しては毎シーズン必ず仕入れるようにしているからね。でもドメニコとステファノは2人とも頭の切れる人物だから、色々と考えた上で戦略的にベターだと思ったんだろう」と米WWD誌に語った。

一方で別の小売商は2つのラインの統合はファッション業界におけるそれぞれの位置づけや価格についての混乱を解除することに繋がるとしてポジティブな動きだと考えているとコメントする。「今まで2つのラインはお互いを食い殺して来たようなところがあるからね。価格を比べてみても大した差はなかったし、色々と紛らわしい部分があったと思うよ」

この報道について現段階ではドルチェ＆ガッバーナから正式なコメントの発表はなされていない。

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