ゴキブリと人間の果て無き攻防と撃退法【動画あり】

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画像:禁断のG擬人化!より緊張の夏、ゴキブリの夏。 カサカサ…しゅしゅしゅるるっ!!と部屋の隅を素早く横切り、壁だろうが天井だろうがお構いなしに徘徊しまくり、挙げ句の果てにはコッチに向かって飛んでくる!!!! 黒光りして、アブラギッシュ(死語)で、見るからに不潔な、…そうゴキブリ!

   …好きですか?

 と、この時点ですでに読むのもイヤになってしまうほど、嫌悪感と憎悪の念をフツフツとたぎらせてしまった読者も多いことだろう。
 無理もない。筆者もまた、そんな「ゴキブリを噛み潰すような」思いに駆られながら本記事を執筆しているのだ。
なぜなら、

 こないだの晩、私の愛用のグラスの中に……。

 ああっ、もうこれ以上は言うまい。ますます読者が減ってしまう! とにかく本題に入ろう。
ゴキブリ嫌悪は、『同族意識』の裏返し!? ゴキブリのナニが嫌いなのか、ちょっと周りに聞いてみたところ、

「人んチに勝手に棲息しやがるから」
「姿カタチに決まってるじゃないっ!」
「なんであんなにすばしっこいのよ?」
「何が嫌いかって?そりゃ名前の響きだよな」
「ブって音がNG。○サイク、デ○、ゴキ○リ…みんな『ブ』が入ってるだろ?」


などなど、言いたい放題。と、ここで気づかされるのは、ゴキブリの嫌われる理由の第一は、圧倒的に生理的な嫌悪感で占められていることだ。

 言い換えると「誰もゴキブリには殺傷されていない」のだ。

 これは意外と盲点だった。そう言われてみれば、最も多くの人を殺している昆虫はスズメバチだし、ムカデなどは刺されれば激痛が走るし、蚊に刺されれば痒い。しかし、ゴキブリには殺されるどころか、少しでも外傷を負わされたりしたなどということは、ついぞ聞いたことがない。むしろ殺しているのは我々人間の方だ。

「でも、不潔だから」

 …まあ、確かに不潔感はあるかもしれない。しかし、「ゴキブリ自体は不潔じゃないんですね、不潔なモノにゴキブリがたかるから、バイ菌を運ぶ媒介になってしまうんですね、ハイそうなんです」と仰る専門家センセの話を聞いたことがある。

 しかも、アナタは知っていたか?「ゴキブリ類は無毒で味も良く、百年ほど前までは世界各地で食べていた。現在でもゴキブリを食べる国はたくさんある」という事実を。調べてみると、出てくる出てくる、まさにゴキブリの如く、驚愕の「ゴキ食い」の証言が!

「タイの少数民族の子供はゴキブリの卵のフライを食べる」
「 中国南部では古くからゴキブリを食べていた」
「ロンドンではゴキペーストをパンに塗って食べていた」
「イギリスの船員は船の中で ナマ食い。小エビのような味がするらしい」


 ……おええ。マジか? さらに薬用となると、真偽はともかく効用は万病に及ぶらしい。古くから風邪、破傷風、霜焼け、夜尿症、心臓、腎臓の薬として、果ては梅毒まで治す薬の素として、欧米や中国、また日本でも使用されてきたという歴史がある。

 結局の所、ゴキブリと人間は切っても切れない縁があり、人間は少なからず、その恩恵にあずかってきたとは言えないか? それが、デオドラントで無菌抗菌な文化が発展するにつれ、自分たちが出したゴミや食べカスなどにたかるゴキブリを「悪」と位置づけるようになったにすぎないのかもしれない…と、ちょっと反省したりして。
それでもゴキブリが嫌いな人のために。
 …なんだか、ちょっとゴキブリを見直してしまいかけたが、やっぱりゴキブリは御免だという向きも多いだろう。そんなアナタに、ゴキブリをなるべく近寄らせない対策を講じておこう。まず、ゴキブリを家に近づけないための三ヶ条。

1.侵入経路を遮断する。
2.家を清潔に保つ。
3.巣を作る場所を与えない。

 当たり前のようかもしれないが、ポイントとしては、ゴキブリが好きな場所は「お腹と背中がくっつくぐらい狭いところ」、また「段ボールが大好き」だという点。だから、要らなくなった段ボールをほったらかしにはしておかない方が得策らしい。また、家具と家具や壁のすき間はなるべく広くとるのも大切だ。
 そして、もしゴキブリが現れたらどう退治するか? それは…、「真正面からぶつかっていけ」だ! 実は、ゴキブリは視力が弱く、ケツのほうが敏感なのだそうだ。だから、じっとしているゴキブリを見つけたら、前からそーっと寄っていって一気にバシッ(あるいは殺虫剤をシューっ)とするのが、ゴキブリ殺害のコツである。さもなくば、掃除機で一気に吸い取ってしまえ! それが一番イイらしい。ゴキブリは掃除機内で即死だ。ただし、しぶとく生きている場合もあるし、卵を産み残してしまう恐れもあるので、吸い取ったら中のパックはすぐに交換すべし。これで、この夏のゴキブリとの死闘を制すること間違いナシだ…と思う! ことにした。

 …ああ、随分エキサイトしてしまった。だがおかげで、筆者は少し溜飲が下がった(笑)。スッキリしたので、最後に、この記事を書くに当たって色々調査している間に見つけた、衝撃映像を添付しておく(見られない場合もありマス)。
 ただし、ホントにゴキブリが嫌いな方、心臓の弱い方は、ゼッタイ見ない方がいいよ。あはは。じゃ、くれぐれも部屋を清潔にして、快適な夏を送ってくだパイ!!


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