今シーズンからイタリアのセリエAインテルの監督を務めることになったスペイン人のベニテス監督。リバプールでは相手を研究し尽くし、相手の長所を消す緻密なサッカーでクラブをCL優勝にも導いたが、インテルでどんなサッカーを実践できるかに注目が集まっている。

 モウリーニョ監督からチームを受け継いだベニテス監督。ベテラン選手が揃うインテルだが、若手育成について、「みんな若手選手の重要性について話すが、そのうち結局、勝つことだけが重要視される。そして、選手が成長するのを待つことができなくなる」とサッカー界の現状を語った。

 「本当にクラブにとって大事な核となる選手が必要ならカンテラから探すべきだ。そして選手が育つのを待つしかない」とベニテス監督は付け加えた。まさにモデルとなるのはバルサのような育成スタイルだ。

 「スペインは若い選手の技術が非常に高いので容易な部分はあるが、バルサでさえここまでくるのに何年もかかった。そしてR・マドリーはさらに時間がかかる」というベニテス監督。選手を育てることの重要性をイタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙の中で語った。

 まずはその証拠として18歳のブラジル人コウティーニョをバスコ・ダ・ガマから獲得。ブラジルユース代表の若手をベニテス監督はどのように大事にしながら起用していくのか。イタリアでどんなベニテス流がセリエAに変化をもたらすことができるか今後が楽しみだ。

(スペイン通信)