UEFA U-19欧州選手権が18日からフランスのバス・ノルマンディー地方で開かれている。レキップ紙が報じた。

 予選を勝ち抜いて本戦に進出したのは、フランス、イングランド、オランダ、オーストリア(以上グループA)、スペイン、イタリア、ポルトガル、クロアチア(グループB)の8チーム。

 フランスは初戦でオランダに4―1で大勝し、好スタートを切った。W杯では不祥事が相次いだフランスだけに、久々の明るいニュースだ。昨季チェルシーでクラブ史上最年少デビューを記録したガエル・カクタが先制ゴールをあげている。

 この試合には、フル代表のローラン・ブラン新監督、アシスタントコーチのアラン・ボゴシアン氏、テクニカル・ディレクターのジェラール・ウリエ氏の3人が視察に訪れた。フランス代表のこれからを背負う若手に大きな期待が寄せられているのがわかる。

 ちなみに96年のこの大会を制したメンバーには、その後のフル代表の中心選手となるアンリ、トレゼゲ、アネルカ、ギャラス、シルヴェストルがいた。また当時の監督がジェラール・ウリエ氏だった。フランスはこれまで6度の優勝に輝いたが、2005年を最後にタイトルから遠ざかっている。このときのメンバーからは、ロリス、グルキュフ、ディアビがフル代表入りを果している。

 21日と24日に一次リーグの残り2試合を戦い、各組の上位2チームが27日の準決勝に進出。決勝は30日に行なわれる。この大会で3位以内に入れば、来年のFIFA U-20ワールドカップ(コロンビア)の出場権を獲得することになる。