ペドロ・レオン。ヘタフェからR・マドリーに移籍した23歳の若手アタッカーだ。モウリーニョ監督は、自身の1年目となるシーズンでこの若い将来有望なスペイン人獲得に踏み切った。

 柔らかいボールタッチとDFのタイミングを外すドリブルを得意とするペドロ・レオンは、セビージャのヘスス・ナバス程の縦への突破力はないものの、ボールタッチにも優れ、パスも供給できればセンタリングの精度も非常に高いオールラウンドな働きができるMFである。

 2009−2010シーズンは33試合で8ゴールをヘタフェでマーク。FKも得意としゴールもある。ラウルとグティが退団濃厚となっているR・マドリー。ラシン・サンタンデールのセルヒオ・カナレス、そしてペドロ・レオンとスペイン代表の将来を担う選手を獲得し、世代交代を着々と進めている。

 モウリーニョ監督の戦術の中でこうした若い選手達がどのように起用されていくのかは注目である。これまで大物外国人選手中心だったチームの中で、こうしたスペイン人の若手が頭角を現すことでR・マドリーも新たな道を開けると
思うのだが、今シーズンはどうなるだろうか。

(スペイン通信)