R・マドリー退団が決定的とされるラウルとグティにクラブ側から特別に休暇の延長が言い渡された。代表でW杯に出場していない選手のプレシーズンは、15日開始される予定だが、ラウルとグティは26日までバカンスが許され、その間にクラブへ新チームのオファーや今後の意向を伝えることになる。

 ラウルに関しては怪我のリハビリもあり、他の選手より3週間程後れてバカンス入り。バルデベバス練習場ではモウリーニョ新監督とも直接話し合いを行っていた。バカンス中は、代理人のヒネス・カルバハル氏が何度もR・マドリーのオフィスに現れるなど移籍の可能性が高まっている様子だ。MLSのニューヨーク・レッヅブルズ、ロサンゼルス・ギャラクシー、ドイツのシャルケ04、イングランドからはブラックバーン・ローバーズ、マンチェスター・Uがラウルの獲得に興味を示している。

 また、グティについては昨シーズン、サンティアゴ・ベルナベウでの最終戦でサポーターに別れを告げていることからほぼ退団は確実だ。モウリーニョ監督もグティは構想外としていることから後は移籍先を決定するだけだが、グティにはトルコのガラタサライ、ベジクタシュ、ギリシャのオリンピアコス、ロシアのゼニットなどからオファーが届いている。

 クラブはまだ両選手の退団は発表していないが、来シーズンに向けセルヒオ・カナレス、ディ・マリアを迎え、さらにペドロ・レオンが入団間近とされ若返りを図るチームの中で、ベテランの二人が残留する可能性は極めて低いと言える。モウリーニョ監督下で練習に合流したとしても移籍が固まるまでのコンディション調整で構想外は確実だ。二人のシンボル的選手の退団、R・マドリーの世代交代が近付いている。

(スペイン通信)