2008年にユーロでスペイン代表を優勝に導いたルイス・アラゴネス氏。スペイン代表の戦い振りを他国のテレビ局で解説を務めコメントしているが、ここまでの試合内容には全く納得ができないようだ。

 スイス代表戦、ホンジュラス代表戦後にもそれぞれ悲観的なコメントをしていたルイス・アラゴネス氏。グループリーグ最終戦となったチリ代表との試合もあまりお気に召さなかったようだ。「スペイン代表はここまでは良いレベルで戦えていない。ボールスピードも遅いし、ポゼッションもまだまだだ」と語っている。

 ポルトガルのテレビ局“SIC”の取材を受けたルイス・アラゴネス氏は、「スペイン代表のモチベーションは高いと思うが、そんなに楽観的にはなれない。ポルトガル代表は素晴らしいチームに仕上がっている」と語っている。ポルトガルのテレビ局の質問に対し、スペイン代表が上とは堂々とは話せないにしてもルイス・アラゴネス氏は、慎重だ。

 「スペイン代表はボールポゼッションが基盤になっている。もしポルトガル代表がそれを遮断することができれば簡単には行かなくとも苦労せずに勝てるかも知れない」と予言もしている。鋭いカウンターを得意とするポルトガル代表。ルイス・アラゴネス氏が言うようにボールポゼッションでスペイン代表が苦しむとポルトガル代表の方にゴールチャンスが転がり込むかもしれない。

 五分五分の試合が予想されるイベリア半島対決。違ったプレースタイルの両チームの対戦だけに見どころは多い。スピードに乗ったカウンターのポルトガル代表とボールポゼッションのスペイン代表。ベスト8で日本代表またはパラグアイ代表の勝者と対戦するのはどちらになるだろうか。

(スペイン通信)