チーム状況の悪いエスパニョールに残念な事件が起こった。同クラブのカメルーン代表GKカメニが5日の練習後に自身をなじったファンにつかみかかったのだ。エスパニョールファンの一人が前節アスレティック・ビルバオ戦での引き分けはカメニのミスだとほのめかし、彼を非難。カメニが2009年でエスパニョールとの契約が終了することから、「契約延長する必要はない」とののしったのが事の発端だ。

 練習後、冷静さを失ったカメニは、非難したファンの胸ぐらをつかみ、「僕はプロだ。僕の仕事を尊重しろ。僕に敬意を払ってくれ!」と怒鳴った他にも、「なんだ、死にたいのか?」と脅しともとれる言葉まで吐き捨てた。ただならぬ状況にチームメイトらが2人の間に割って入り、大事に至ることはなかった。後にカメニは、「ここに4年間いるが、僕は常にクラブやファンに最大の敬意を払ってきた。これまで誰とも問題を抱えたことなどないし、クラブのイメージをそこねることをしたこともない。いずれにしても、決していい事ではないし、ファンやクラブに謝りたい」と謝罪した。

 昨年11月2日に行われたオサスナ戦(第9節)で勝って以来、2分6敗と勝利から見放されているエスパニョール。順位も18位と降格圏内に後退し、チームは厳しい状況に置かれている。選手もファンもナーバスになっているということなのだろう。

(スペイン通信)