バルサとのクラシコに敗れ(2-0)3連敗となってしまったレアル・マドリー。ディフェンス重視のカウンター狙いでバルサを苦しめはしたが勝利をもぎ取ることができず、首位バルサとの勝ち点差は12に広がってしまった。

 データによると、15節終了以降で勝ち点12差をひっくり返してリーガ優勝したチームは歴史上まだない。しかも相手はセビージャ、バレンシア、そしてレアル・マドリーに無失点の3連勝を記録しているバルサだとレアル・マドリーの優勝は不可能に近い。

 もちろん、リーガ後半にバルサが怪我人を多く出し、急降下する可能性もある。しかし、怪我で3選手の登録抹消(ファン・ニステルローイ、ディアラ、デ・ラ・レッド)を出し、一からの立て直しが必要なレアル・マドリーが、いくら冬のマーケットで大物を獲得したとしても、バルサを追い抜くことは難しいだろう。

 サルガドは試合後、「バルサは優勝したかのような祝い方をしていたけど、まだリーガは残っている。新年を迎える前にバレンシア戦という大事な試合がある。しっかり勝ってサポーターの信頼をもう一度取り戻したい」と話したがどのようにチームを立て直していくかに注目が集まる。

 一方、バルサのグアルディオラ監督は、「選手が自惚れないように努めなければいけない」と慎重な姿勢は崩していない。今までの戦い方と謙虚な気持ちを保ち続けることができれば今シーズンのリーガはバルサで決まりとなるかもしれない。

(スペイン通信)