この秋ドメネク代表監督の去就問題などで揺れたフランス・サッカー連盟(FFF)だが、13日に開かれた総会の会長選挙で、ジャン=ピエール・エスカレット会長(73)が再選を果たした。3年の任期満了に伴い行なわれた会長選に立候補したのはエスカレット会長のみ。事実上の信任投票となったが、93.5%の得票で二期目の続投が決まった。レキップ紙などが報じている。

 エスカレット体制の弱体化がクローズアップされた2ヶ月前のドメネク騒動がウソのようなあっけない幕切れとなった今回のFFF総会だが、一方で注目を集める新人事もあった。オフに心臓疾患が原因で現役続行を断念した元フランス代表のリリアン・テュラム氏(36)が、21人からなる理事会の新メンバーに選ばれたことだ。テュラム氏は、ミッシェル・プラティニ氏(FFF副会長)のUEFA会長就任に伴い事実上空席となっていた代表特使のポストに就任する。

 年明けの1月1日に37歳の誕生日を迎えるテュラム氏は理事の中で最年少。98年のW杯優勝メンバーを中心とする団体「フランス98」から初の理事会入りを果たした。