明日に迫った伝統の一戦、クラシコ。世界が注目する試合を明日に控え両監督が記者会見に臨んだ。まずは、ホームで戦うFCバルセロナのグアルディオラ監督だが、相変わらず慎重な姿勢を貫いている。チームの快進撃でサパテロ首相までが、「FCバルセロナが5-1で勝つ」とゴールラッシュを予想しているが、そうしたゴールラッシュ、大勝ムードが漂う大方の予想に反しグアルディオラ監督は、「あなたたち(記者に対し)が言う6-0の試合は終わり。OK?本当の試合は明日だよ。夜10時から0-0で始まる。リーガ首位と昨シーズンチャンピオンの戦いで、彼らは王座を守りに来る。我々はその王座を奪いたいが、チャンピオンに対して6-0で勝つなんてことはありえない。もちろん、これまでのような試合ができれば良いけど私も、あなたたち(記者に向けて)も、試合に観戦に来る多くの人にも結果は予想できない」と厳しい顔つきで語った。

「フアンデ・ラモス監督がどんな布陣で来るかは全くわからない。バルデベバス練習場に行ったわけじゃないからね。全選手が揃っているより、多くの怪我人を抱えて来るR・マドリーの方が怖い。みんなR・マドリーの選手に変わりはない。我々のチームと同じようにトップレベル以外の選手は存在しない」と語り、怪我人続出でR・マドリーの戦力が落ちているとは全く考えていない様子だ。

 一方のフアンデ・ラモス監督は、FCバルセロナが有利だとされる予想に対して、「危険を冒して億万長者になる絶好の機会だね。私の辞書には負けるという文字はない」とR・マドリーへ賭けてみてはどうかと促すコメントを残した。さらに、「こういう試合では有利なチームなどない。バルサはすばらしいサッカーをしているが無敵なチームなどどこにもない」と強気な姿勢をみせた。

 慎重な姿勢を貫くグアルディオラ監督と勝ち気がみなぎるフアンデ・ラモス監督。両者が率いるチームの対戦は現地時間13日22:00にキックオフとなる。

(スペイン通信)