バロンドールの主催で知られるフランス・フットボール(FF)誌が選ぶ今年のフランス人最優秀選手賞は、フランク・リベリ(バイエルン・ミュンヘン)に授与されることが決まった。同誌のショミエ編集次長が7日、TF1局のサッカー番組で発表した。リベリの受賞は2年連続2回目。

 リベリはフランス通信(AFP)に、「この賞はとても重要に感じられる。評価されてうれしい」と喜びを語った。また、先日ジダンから賛辞をおくられたことについて訊ねられると、「選手としても人物としても素晴らしいジズーの口からこんな言葉を聞くなんて感激だ」と答えている。

 リベリに対しては、バイエルンのクリンスマン監督も絶賛している。監督は9日付のFF誌に掲載されたインタビューで「規格外の選手であり、生きる喜びにあふれた天性の選手」と称えた。ブンデスリーガにおいて「これほど人気のある外国人選手はめったに見ない。敵地ですら好かれている。ハンブルガーにいたケビン・キーガンを思い出させる」と78年と79年にバロンドールを獲得した往年のイングランドの名選手の名前を挙げた。

 クリンスマン監督はまた、リベリの闘争心、練習に対する取り組み、チームの雰囲気に与えるよい影響も高く評価し、「彼と仕事を毎日ともにすることは最高の幸せ」と話すなど、手放しでリベリをほめちぎった。