アラン・ペラン新監督が就任してからも、先月15日のリール戦(第14節)、22日のニース戦(第15節)と連敗から脱出できずに最下位に陥落したサンテティエンヌだが、27日のUEFA杯ブルージュ戦(1―1)で決勝トーナメント進出を決めて以降は、リーグ戦でも今季初の2連勝を飾るなど確実に調子を上げてきている。

 サンテティエンヌは6日、ホームでル・アーブルを2―0で下し、18位のソショーに4ポイント差をつけて降格圏からの脱出を確実なものにしつつある。松井大輔にとっても2試合連続のフル出場。この試合では先制点の起点になり、果敢にゴールを狙うなど活躍が目立った。レキップ紙の評価も6点と高い。

 各メディアは、サンテティエンヌの立ち直りについて、これまでベンチに甘んじていたジグリオッティと松井の名を挙げ、UEFA杯できっかけをつかんでペラン新監督の信頼を得た2人が「チームに息を吹き返させた」(ロイター)と指摘している。

 自身も出番の少なさに苦しんでいたチームリーダー格のジェレミー・ジャノ(GK)は、「彼らに笑顔が戻り、それがチームをがらりと変えた」と喜んでいる。