25日のチャンピオンズリーグ(CL)グループFで、リヨンがフィオレンティーナを2―1で下し、6年連続の決勝トーナメント進出を決めた。

 クレール、ボドメールに続きレベイエールが長期離脱を強いられ、ディフェンスの層に大きな不安を抱えるリヨン。この試合は、左SBのグロッソが復帰し、本来はCBのメンサーを右SBとして起用、ブームソンとクリスが中央を固め、危ない場面は数々あったものの、序盤にあげた2点を守り切った。

 しかし経験豊富なDFはこの4人のみ。残りはすべて20歳以下の選手だ。22日の試合中に左ヒザ十字靭帯断裂という重傷を負ったレベイエールは今季絶望。8月に同じケガを負ったクレールは来年2月にならないと復帰は見込めない。本来はMFだがDFとして故障者の穴を見事に埋めていたボドメールは、24日に手術を受け、全治2ヶ月半。

 若手の中では、19歳のガサマが右SBとしてリーグ戦4試合に出場し、ピュエル監督の信頼を得つつある。しかしCLのグループリーグ突破がかかる試合となると、やはり監督も慎重にならざるを得なかったのだろう。ただし、来月10日のバイエルン・ミュンヘン戦は、CBのクリスが警告累積で欠場するため、初の大舞台がめぐってくると見られる。

 万が一さらに故障者が出た場合は、ゴブー、シェレストロームなどをDFに回す応急処置で臨む可能性もある。

 冬の移籍市場解禁とともに、リヨンがDF獲得にすぐさま動くのは確実だ。レキップ紙によると、リヨンはサンダーランドのフランス人右SB、パスカル・シンボンダに狙いを定めている。シンボンダは、今月1日のチェルシー戦で0―5の大敗を喫して以来試合に出ていない。遅刻常習がもとでキーン監督から干されているという説もある。