リーグ・アン第15節の7試合が23日に行なわれ、松井大輔が所属するサンテティエンヌは、好調のニースをホームに迎え0―1と敗れた。サンテティエンヌはこれでリーグ7連敗、ついに最下位に沈んだ。

 対するニースは引き分け2つをはさんで5連勝。暫定2位に浮上した。フレデリック・アントネッティ監督は、ニースの前に3シーズンにわたりサンテティエンヌの指揮をとった“OB”でもあるが、この日の相手について「危機にあるチーム。自信をなくしているのが、ありありと見て取れる」とコメントした。

 松井大輔は、ペラン新監督に交代してから2試合目にして初めて起用された。先発は外れたものの、後半20分に右サイドのミララスに代わって出場。33分にはゴール前16メートルでパスを受けると振り向きざまにミドルシュートを放つが、わずかに枠を外した。ロスタイムには得意の左サイドから絶好のセンタリング、味方のヘディングのタイミングもぴったりだったが、相手GKの好セーブに阻まれた。

 まだ未勝利のペラン監督は試合後、レキップ紙に「よい材料はあった。順位はこれまでの積み重ねの結果。この試合の戦いぶりを見れば、最下位にふさわしいチームじゃないとわかるはずだ。これからに向けたよい兆しが見えた」とあくまでポジティブにとらえている。

 一方でサポーターは、決定的なチャンスをいくつか逃したFWゴミスに容赦なくブーイングを浴びせ、「会長辞任」を大合唱するなど、危機感を募らせている。