リバプールのラファエル・ベニテス監督は、現在ケガで戦線離脱中のDFマルティン・シュクルテルが移籍を希望しているとの報道について、事実無根と全面否定した。

 昨冬の移籍マーケットでロシアのゼニトからリバプールに加入したシュクルテル。今シーズンは開幕からスタメンを確保し、元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーとのセンターバックコンビは、ベニテス監督からも厚い信頼を獲得していた。しかし、先月のマンチェスター・シティ戦でヒザを負傷し、長期離脱を強いられている。

 そして先日、ロシアのメディアは、このスロバキア代表がリバプールでの生活に馴染めず、移籍を希望していると報道した。しかし、この報道について指揮官のベニテスは、シュクルテルと直接話したことを明かし、期待の若手DFはリバプールでの生活に満足していると語った。

「代表戦がある週というのは、こういう記事が出るものだ。私は水曜日にマルティンと話したよ。彼はここでプレーすることに満足しているし、今はただ復帰することしか考えていないよ。厳しいリハビリに耐えているようだ。それに、彼はクラブにも街にも完全に馴染んでるよ」

 年内の復帰に向け、日々リハビリに励むシュクルテル。負傷離脱中にも関わらず、移籍報道が出ること自体、若くして知将ベニテスの信頼を勝ち取ったその実力を示しているのかもしれない。