15日に行われたスポルティング・ヒホン戦でリーガ1部の選手として通算100ゴールを達成したバレンシアのスペイン代表ダビ・ビージャだが、チームは2-3で敗れ、残念ながら100ゴール達成を勝利で祝うことはできなかった。

 0-2とリードされた68分、PKのチャンスを得たバレンシアはビージャがこれを決め1-2とした。しかし、100ゴールを達成したビージャに喜びはなく、一刻も早くプレーを再開させるためボールを拾いに走った。

 リーガ1部で6シーズン目を迎えたビージャは、スポルティングの下部組織で育ち、同クラブでキャリアをスタートさせ、そこでの活躍が認められ2003-04シーズンにサラゴサへ移籍。サラゴサでの2シーズンを経て、2005-06シーズンにバレンシアへ移籍した。ユーロ2008の得点王は、1部でトータル185試合に出場(サラゴサで73試合)。100ゴールの内訳はサラゴサで31ゴール、バレンシアで69ゴールとなる。

 フォワードとして、ビージャ最高のシーズンは2005-06シーズンだろう。自身ベストとなる25ゴールをマークしている。今シーズンはここまでの11試合で11ゴール、リーガ得点ランキングでもバルサのエトー(13ゴール)に次いで2位につけている。さらに、スポルティング戦でのゴールでリーガ1部全てのチームからゴールを奪うという記録も作った。このまま順調にゴールを積み重ねていけば、2005-06シーズンを上回る可能性はあると言えるだろう。

 とはいえ、チームは第9節のラシン戦に続きホーム2連敗。ビージャも100ゴール達成を喜ぶどころではなく、「(ラシン戦と)似たような試合だった。試合開始から苦しめられた。この2試合で僕らは多くのミスを犯した。相手ゴールは僕らのミスによるものだし、試合をひっくり返すのは厳しい状況となった」と反省しきり。「この試合から、どう解決していくか学ばないといけない」とコメントしている。

 通算100ゴール達成を勝利で飾ることはできなかったが、これまでもビージャのゴールはチームを勝利に導いてきた。100ゴール達成をステップとして、さらなるゴールに期待したい。

(スペイン通信)