松井大輔が所属するリーグ・アンのサンテティエンヌが12日、解任したローラン・ルセー前監督の後任として、前リヨン監督アラン・ペラン氏の就任を正式に発表した。

 ペラン新監督は12日午後の練習からチームに合流している。新監督はフランス通信(AFP)に、チームが18位と低迷している原因について、選手が疑問を抱きながらプレーしていること、組織プレーが効率よく機能していないことを挙げ、「選手たちが本来の力を発揮できていない」、「いい試合をすることもあるが、それがコンスタントに続かない」などの問題点を指摘した。

 昨シーズンのリーグ杯で、ペラン氏が指揮官だったリヨンを相手に目の覚めるような決勝ゴールを叩き出した松井(当時ル・マン)にとっては、「本来の力」を見せて、レギュラーを奪うチャンスだ。

 ルセー前監督のもと、一部の有力選手がベンチを温めつづけたことについては、カイアゾ会長も疑問を感じていた。12日付のレキップ紙に掲載された会長のインタビューでは、ルセー前監督が「選手たちにあまり信頼を置いていないという印象をもった」と語っている。ちなみに会長は、期待されながら出場機会を与えられなかった選手として、FWグラクス(6試合、いずれも途中出場)、同ミララス(5試合、うち先発2)、DFモンソロー(先発8試合)の名前を挙げたが、松井についてはとくに言及しなかった。

 ペラン新監督率いるサンテティエンヌの注目の初戦は、15日の第14節リール戦となる。