11日に行われたスペイン国王杯4回戦第2戦、セグンダB(3部)のレアル・ウニオンに4-3で競り勝ったものの、トータルスコアは6-6、アウェイゴール差で敗退が決定したレアル・マドリー。国王杯敗退は、シュスター監督のレアル・マドリーでの将来に暗い影をもたらすことになってしまった。

 試合後、レアル・マドリーの役員数人らとカルデロン会長とが話し合いを行ったとのことで、クラブ側は、15日に行われるリーガ第11節バジャドリー戦(アウェイ)でチームが勝てなければ、シュスター監督を解任し、その場合、カルデロン会長の信頼も厚い同クラブの技術部長ミゲル・アンヘル・ポルトゥガル氏が後任監督になるだろうと“ラジオ・マルカ”が伝えている。

 国王杯、チャンピオンズリーグを含むここ最近の5試合では2勝1分2敗で、その2勝ともに辛勝。リーガでは首位バルサと勝ち点2差で4位につけているものの、チームの調子は良いとは言えない。そんな中、格下相手に不覚をとったシュスター監督の手腕に疑問の声が上がるのも無理はないのかもしれない。バジャドリー戦での引き分けではクラブの首脳陣も納得はできないのだろう。

 国王杯敗退決定後、「誰かが私の続投に疑問を持っても、それは理解できる」とコメントしているシュスター監督。多くの負傷者を抱えるなどチーム状況は決してよくないが、いやな流れを変えるためにもバジャドリー戦での勝利は必須。そして、シュスター監督の続投はバジャドリーの地で決まることになるだろう。

(スペイン通信)