マンチェスター・シティのMFエラーノが、移籍の希望を公言。マーク・ヒューズの監督就任で出場機会が激減するブラジル代表は、現状への不満を露にした。

 今シーズン、ヒューズを新監督に招聘したマンC。さらに、アブダビの投資グループによるクラブ買収で、ブラジル代表FWロビーニョを獲得するなど、多くの注目を集めていた。しかし、9日のトッテナム戦に破れ3連敗を喫したマンCは、1ヶ月以上白星に見放されており、順位も13位に沈んでいる。

 そんな中、昨シーズン、主力として活躍したエラーノは、ヒューズ政権下で出場機会を失っている現状について、不満を吐露。状況次第では移籍も辞さない姿勢を見せている。

「出場機会を与えられていた時は監督の意図も理解できていた。でも、今は監督から何の指示もない。もちろん、彼が監督だし、誰を起用するか決める権利が彼にはある。僕は彼を尊敬している。もちろん、これまでどおり全力を尽くすよ。トレーニングには時間通りに参加するし、自分の義務は果たすよ。でも、出場機会を与えられないのは悲しいことだ。僕はスタメンでプレー出来るだけの能力があると思ってる。このクラブは大きな目標を持っているし、他のクラブにはない資金という武器がある。僕はクラブのためにプレーしたいと思っているよ。でも、プレーできないのは耐えられないね」

 スベン・ゴラン・エリクソン前監督の下、昨シーズンはイングランド・フットボールへの適応力を見せながら、クラブの監督人事に翻弄され、出場機会を失うエラーノ。1月の移籍マーケット解禁を前に、このブラジル代表獲得を巡る争奪戦が加熱しそうだ。