サンテティエンヌがローラン・ルセー監督の解任を発表してから一夜明けた11日、後任は前リヨン監督のアラン・ペラン氏、という憶測が高まっている。

 レキップ紙によると、サンテティエンヌのカイアゾ、ロメイエ両会長は10日午後にパリ入りし、シャンゼリゼ通りに近い高級ホテルで代理人を伴ったペラン氏と話し合った。会見は夜遅くまで続き、報酬やスタッフの人選にまで話が及んだという。

 ペラン氏は監督としてデビューしたナンシーで10年間、トロワで9年間にわたり指揮をとったのち、マルセイユ、アル・アイン(UAE)、ポーツマス(イングランド)と転々としたが、いずれも短期間で解任され「冬を越せない監督」などと言われた。フランスに戻った2006-07シーズン、ソショーを率いてフランス杯を制覇、翌年はリヨンに移って同杯の連覇とリーグ優勝というクラブ史上初の2冠を達成したが、首脳陣の受けが悪く、シーズン終了とともに解任されている。

 ペラン氏以外には、前ユベントス監督のディディエ・デシャン氏、前ソショー監督のフレデリック・アンツ氏も有力視されたが、デシャン氏はシーズン途中の就任に前向きでなく辞退した模様だ。一方のアンツ氏はいまのところ就任依頼を受けていないとされる。アンツ氏は2004年から2007年までル・マンを率い、松井大輔が加入したチームをリーグ・アン昇格に導いた。フランスでは、サンテティエンヌに移籍して出番のない松井をもっともよく知る監督といって間違いない。