8日に行われたバジャドリー戦で6-0と大勝し、首位をキープするバルサ。圧倒的な攻撃力を見せ、ハイペースでゴールを量産するバルサは、リーガ10節終了時点ですでに34ゴールと驚異的な数字をたたき出している。1試合平均3.4ゴールはリーガのみならず、ヨーロッパ主要リーグでもトップ。開幕10試合で34ゴールは、ディ・ステファノ時代のレアル・マドリーが1959-60シーズンに記録して以来だ。そして、バルサに早くもリーガ年間最多得点記録更新への期待が出始めている。

 リーガ年間最多得点記録は、1989-90シーズンにウーゴ・サンチェス擁するレアル・マドリーが打ち立てた107ゴールで、10試合終了時点では25ゴール。一方、バルサのクラブとしての最多得点記録は、ロナウドが大活躍した1996-97シーズンの102ゴールで、10試合終了時点では33ゴールだった。ゴールを量産するバルサが現在のレベルを維持していくことができれば、クラブの記録、そしてリーガ記録をも上回ることができるかもしれない。ここまでチームとしてしっかり機能し、素晴らしいプレーを見せているバルサにとって一つの挑戦ともなるだろう。

 もちろん、シーズン終盤までこのままでいくことは容易なことではないし、バルサの最大の目標はあくまでもタイトル獲得である。しかし、13ゴールでリーガ得点ランキングのトップに立つエトー、6ゴールのメッシ、4ゴールのアンリといった強力なフォワード陣がいるバルサに記録更新という期待が込められるとしても無理もないのかもしれない。

(スペイン通信)