ユーロ2008で最優秀選手に選ばれ、現バルサでもチームの中心として活躍するスペイン代表MFチャビ(28)の動向をプレミアリーグのクラブが探っているようだ。

 バルサとの契約は2010年までとなっているチャビは現在、クラブ側と契約更改の交渉を始めているが、バルサ側の提示とチャビ側の要求には開きがあり、合意には至っていない状況。そこで、英メディアはチャビが話し合いに満足していないとし、チャビの退団の可能性についてあれこれ推測し始めているようだ。

 英紙“デイリー・メール”は「契約更改の交渉の席でバルサの態度は横柄だった」とチャビと近しい人物が語ったと報じている。同紙のよると、アーセナルのベンゲル監督はセスクと、リバプールのベニテス監督はジェラードと、それぞれチャビとを中盤で組ませることを望んでいるとのことだ。

 さらに円熟味を増したチャビを欲しがるのも無理からぬ話だが、チャビの希望はバルサ残留であり、クラブ側もそれを望んでいることから、今後の話し合いで両者にとってベストな形を見いだすことがポイントとなる。バルサはイングランド方面から狙われているブスケッツの契約を始め、チャビと同じく2010年に契約が終了するプジョルやマルケスといった選手との契約更改についても交渉を行っていかなければならない。それだけに、まずはチャビの契約更改をできるだけ早く決めてしまいたいところだろう。

(スペイン通信)