マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、出場機会の減少から移籍が取り沙汰されるFWカルロス・テベスと直接会談の場を設けたことを明かした。

 マンチェスター・ユナイテッドは、今夏の移籍マーケットでトッテナムからFWディミタール・ベルバトフを獲得。ファーガソン監督は当初、ウェイン・ルーニーとテベスを含めた3トップも試したが、現在では従来の2トップに戻している。その結果、ベンチスタートに甘んじる試合が増えたテベスは、一部メディアで移籍が取り沙汰されるなど、その去就問題が注目を集めている。

 しかし、ファーガソンはこのアルゼンチン代表の移籍のウワサを否定。自ら会談の席を設けたという老将は、テベスにクラブ事情を説明したと言う。

「先週、彼と直接話したんだ。我々が彼を必要としていること、そして私だけでなくチームメイトやファンも彼をトップクラスの選手として認めていることを改めて強調しておいた。前線で3人を同時に使えない状況があるのは仕方がない。私の仕事はそこでバランスをとることだ。カルロスは状況を理解している。シーズンの大事な局面で、彼の力が必要になると話したよ」

 水曜日のウェストハム戦で久しぶりにスタメン出場を飾ったテベス。この24歳の獲得には、レアル・マドリーも興味を示していると言われており、1月の移籍解禁を前にその去就は大きな注目を集めている。自ら説得に乗り出した老将にとっては、早い段階に契約問題をクリアし、去就問題を収束したいところだろう。